2012年11月14日に放送された「ためしてガッテン」で、歯ぎしり・食いしばりについてやっていましたね。
昔は、ボリボリとたくあんを噛むような音がするのが歯ぎしりだと思っていたんですが、音のない歯ぎしりをしている人も多いのだそうです。
朝起きた時に、疲れ、肩こり、頭痛などの症状がある人は、知らないうちに歯ぎしりをしているのかもしれません。
睡眠中の歯ぎしり・食いしばりが身体に与える影響
睡眠中の歯ぎしり・食いしばりが身体に与える影響には、歯がすり減って短くなる、歯が割れる、歯周病を悪化させるなど、口の中の組織にダメージを与えるだけでなく、肩こり、頭痛、自律神経失調症、顎関節症、眼精疲労をはじめ、全身の筋肉や神経にまで悪影響を及ぼす場合もあるそうです。
私はまさに音のない歯ぎしりに属する「食いしばり」をするタイプで、数年前までは朝起きた時の疲労が半端なかったんです。
当時は朝起きるといつも肩・首・頭がガチガチに凝り固まっていて、頭が痛いというか、重いというか、寝る前より疲れた状態で朝を迎えていました。
その原因が食いしばりだと知ったのは、顎関節症の治療をしようと歯医者さんに行ったときのことです。
歯科で作ったマウスピースが効果絶大!
もう2年くらい前(2010年頃)ですが、歯ぎしりや食いしばりによる圧力を緩和させるマウスピースがあるとのことで、歯型をとってオーダーメイドのマウスピースを作っていただきました。
これがその時作ってもらった食いしばりによる圧力を緩和させるマウスピースです。
上の歯にかぶせて使う物で、昼用は柔らかいシリコンタイプ、夜用は硬いプラスチックタイプの2種類作っていただいてます。
違和感があって嫌だなーと思ったのは初日の夜だけ。
翌朝の疲れ具合が全く違うことに驚いて、今ではなくてはならないものです。
たまに疲れ果てて付けないまま寝入ってしまうんですが、そうすると次の日の朝は顎や肩がガチガチになっているので、マウスピースの効果を改めて実感します。
長らく使っていると、自分がどれだけ強い力で食いしばっていたのかマウスピースを見るとよくわかるんです。
これ、夜用のマウスピースの奥歯にあたる部分なんですが、こんな風にどんどん白く擦り減ってきます。
穴があくのが早いか、折れるのが早いか・・・なんて呑気なことを思いつつ、以前はこれを上下の歯と歯でやっていたのかと思うと怖くなります。
ただ、昼用はほとんど付けていません・・・。
仕事で1日中PCを使うので、本当は付けておいた方が安心なんだろうけど、途中で電話に出たりお茶を飲んだり、何かと面倒なのでさぼってます(汗)
歯は、食いしばったり噛みしめたりしなくても、歯と歯を合わせ続けるだけでも、あごの筋肉に負担をかけて筋肉のこわばりを起こすそうで、特にPCを使っている時は口を閉じて歯と歯を合わせている時間が長くなるため、マウスピースを付けたり、意識して歯を離したりすることが顎関節症の治療には必要だと聞きました。
日中はマウスピースを付けない代わりに、舌や頬の内側をクッションにして、歯と歯が合わないようにする癖がついてしまいましたが、よほど無意識で仕事をしてる時にもそれができているかはわかりません。
「ためしてガッテン」では、歯ぎしりは誰にでもあるもので治らないものだと言っていました。
治すのではなく、「悪い歯ぎしり」を「良い歯ぎしり」に変えることが最善の方法なんだそうです。
追記:壊れたマウスピースを作り替えた記録
(2016年9月3日追記)
その後、5年ほど使用したマウスピースがとうとう壊れてしまいました。
確か保険適用で5,000円ほどで作ったものだったので、5年持てば安いものです。
左の奥歯のところは穴が開き、右側は穴が開いたところからヒビが入って割れました。
新たに作ったマウスピースは以前よりもだいぶ薄く、付け心地がとても楽です。
プラスチック製の柔らかいマウスピースなので、以前のものより壊れやすいかもしれません。でもその代わり、同じものを3つ同時に作っていただいて、長持ちさせるために日替わりで使うことになっています。
もちろん今回も健康保険が適用されたので、3割負担で5,000円ほどの支払いでした。
追記:かみ合わせの調整で朝の頭痛が軽減した記録
(2016年9月3日追記)
以前は、たまにマウスピースを付け忘れて寝ると次の日の朝は顎や肩がガチガチになっていましたが、今は、数年前と比べてマウスピースを付け忘れたときの頭痛や肩こりが前ほどひどくありません。
その理由は、かみ合わせの調整をするために、15~20年ほど前に入れた銀歯をけずって高さを調整したからです。
私の場合、以前のマウスピースが欠けたところを見ると、横に押し出すように擦れた跡があるのがわかります。
この部分、朝起きてマウスピースを外した後1時間くらいの間、毎朝違和感を感じていた場所なんです。
違和感というのは、歯をどこでかみ合わせたらいいのかわからないような感覚です。
今通っている歯科の先生によると、本来あるべき顎や筋肉の位置と、実際に歯が合わさる位置との差が違和感を感じさせているそうで、無意識のうちに「この邪魔な部分を削りたい!」と、寝ている間にガジガジとやっていたのかもしれません。
虫歯を治療したあとは、詰め物(銀歯)の微妙な高さ調整が大事なんだそうですが、当時高校生くらいだった私はあまり気にすることもなく、
「高さ?んー、まぁ大丈夫です。」
くらいの軽い受け答えで治療を終えていた記憶があります。
かみ合わせを調整しても歯ぎしりや食いしばりが治るわけではないので、マウスピースを付けなかった日の寝起きの疲れや頭痛、肩こりが完全に取れたわけではありませんが、一か所に集中していた痛みが分散されて和らいだような感じです。
1ミリにも満たない程度のわずかな調整で、食事をするときの噛みやすさが違ったり、普段普通に口を閉じている時の感覚が違ったりするなんて、今まで考えたこともありませんでした。
まとめ
マウスピースは、歯ぎしりや食いしばりを根本から治してくれるものではありません。
けれど、マウスピースを付けるだけで朝が楽になるのは事実です。
歯にかかる圧力を分散させるマウスピースは、食いしばりが原因で朝疲れが取れない人に本当におすすめの器具だと思います。