サイトを丸ごとコピーされたのでGoogleに著作権侵害を申し立てました

私が管理しているWebサイトのひとつが丸ごと無断転載されていたので、インデックス削除をお願いするため、Googleに著作権侵害の申し立てをしました。

申し立てるときの注意点

以前にも丸ごとコピーされたことがあったのですが、その時はサーバーへの通報とGoogleへの申し立てを同時に行ってしまったため、Googleが確認した時には既にサーバー側がコンテンツを削除した後だった・・・ということがあったんです。

サーバー会社の対応が思いの外早くて、

「ページ見たけど何もないよ?問題があればまたメールして?」

みたいな感じの返事(実際はもっと真面目な文章)をGoogleからもらった時にはめちゃくちゃ焦りましたが、仕方がないので事情説明を兼ねたお詫びのメールを送って終了したんです。

サーバー会社とGoogleの両方に通報する場合は、同時に通報するのではなく「Google → サーバー会社」の順に通報した方が良かったみたいですね。

「Googleかサーバー会社のどちらかが消してくれたらそれでいい!」
という人もいると思うんですけど、どちらか片方へ通報するならGoogleにした方が良い気がします。

その理由は、先にサーバーからコンテンツを削除すると、キャッシュの残骸が検索エンジンにインデックスされたまま長期間残ってしまうことがあるからです。

インデックス削除の場合は、キャッシュも含めて一瞬でクリアになります。

Googleにインデックス削除してもらった後、気になるようならサーバー会社へ連絡をして、コンテンツを削除してもらうのが良さそうです。

あとは、サーバー会社へ連絡する前にしておくこととして、必要に応じてASP等へ連絡しても良いと思います。

複数ページの申し立て

今回は、サーバーへの通報はひとまず保留にして、全部で357ページをGoogleに通報しました。

サイトを丸ごと通報したい場合も1ページずつURLを書くんだろうか?と悩みましたが、

「下階層ページも全部コピペだから、後はそっちで見比べて!」

なんてことが通用するはずない気がするし、調べてもいまいち分からなかったので、全ページのURLを書いて、「著作権侵害通知」オンラインフォームから送りました。

「当該著作物が許可を受けて掲載されている場所」に、自分のサイトのURLを1行につき1つ書きます。

そして、「権利を侵害している著作物の場所」に、コピペサイトのURLを1行につき1つ書きます。

357行書いたんですが、数が多くてなんとも見比べにくい・・・。

念のため、削除依頼の理由など、2ページ分だけ例を挙げて具体的に書いて、以下同様という形で355ページ分のURLを並べて書きました。

その後、年末年始を挟んだこともあり、1週間ほどしてGoogleからのメールを受け取ったんですが、権利を侵害されたことを説明する情報が簡潔すぎたみたいで、削除してもらえたのは具体例を挙げた2ページ分だけ。という結果になりました。

Googleからの最初のメールがこちらです↓。

Googleへご連絡いただきありがとうございました。

デジタルミレニアム著作権法に従い、お送りいただいた著作権侵害の申し立て通知への対応を完了しました。次の URL は数時間以内に Google の検索結果から削除されます。

https://○○.com/a.html
https://○○.com/b.html

以下のURLに関しましては、調査を続行するには追加情報が必要です。お知らせいただいた各 URL について、著作権を侵害していると主張される具体的なコンテンツを特定してください。この情報を受け取りましたら、さらなる調査を進めることができます。

https://○○.com/c.html
https://○○.com/d.html
https://○○.com/e.html
https://○○.com/f.html


・(355件のURLがずらーーっと)

お送りいただいた申し立てに関してその他にもご要望がございましたら、このメールに対して直接返信メールをお送りください。新たな削除のレクエストにつきましては、www.google.com/support/go/legal に用意されているオンラインフォームよりGoogle までご連絡くださいますようお願いいたします。

ご協力をお願い申し上げます。

Googleチーム

357件中、たったの2件Σ(-∀-;)

そうですよね。これだけ沢山のページがあるんだもの。URLを並べただけではダメだよね。
もっと具体的に書かないと、見る気さえ起きないよね・・・。

というわけで反省しまして、具体的な説明を書いて返信したのがこちらです↓。

Googleチーム ご担当者様

お世話になっております。
情報を追記いたしますので、お手数をおかけしますが調査をよろしくお願いします。

下記の各URLで閲覧できるページが、私のサイト(https://●●.com/)の「サイトタイトル」「サブタイトル」「記事の全文」を無断転載しています。
私のサイトは20**年に開設し、20**年*月末頃までは「https://△△.net/」で公開しておりました。

◆無断転載されたサイトタイトル:○○○○
→下記の全URLにおいて無断コピーされています。

◆無断転載されたサブタイトル:○○○○○○○○
→下記の全URLにおいて無断コピーされています。

◆無断転載された記事:下記の各URLの文章1行目~。
→以下、URLごとに転載された文章の一部を抜粋しましたのでご参照いただけますと幸いです。

※無断転載された後、私のサイトが修正を加えたページについては一部表現が異なる箇所がありますが、ほぼ全文をコピーされています。

—————————-
当該著作物が許可を受けて掲載されている場所:
https://●●.com/
権利を侵害している著作物の場所:
https://○○.com/

■無断転載された文章の一部を抜粋します■
○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○

—————————-
当該著作物が許可を受けて掲載されている場所:
https://●●.com/
権利を侵害している著作物の場所:
https://○○.com/

■無断転載された文章の一部を抜粋します■
○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○

—————————-

・(申し立てたページ分、全て書きました)

—————————-

以上、大変お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

それから5日後、無事に残りの355件も著作権侵害が認められました。

最後にGoogleから届いたメールがこちらです↓。

Googleへご連絡いただきありがとうございました。また、返信が遅れましたことをお詫び申し上げます。

デジタルミレニアム著作権法に従い、お送りいただいた著作権侵害の申し立て通知への対応を完了しました。次の URL は数時間以内に Google の検索結果から削除されます。


・(またまた355件のURLがずらーーっと)

お送りいただいた申し立てに関してその他にもご要望がございましたら、このメールに対して直接返信メールをお送りください。新たな削除のレクエストにつきましては、www.google.com/support/go/legal に用意されているオンラインフォームよりGoogle までご連絡くださいますようお願いいたします。

今後ともGoogleをよろしくお願いいたします。

Googleチーム

「index.html」のあり・なしは別ページとして扱われる

今回著作権侵害を申し立てたコピーサイトは、「index.html」のあり・なしを統一していませんでした。

サイトタイトルで検索した時に、検索結果の上位にきている方がindex.htmlありのページでしたし、クリックした時に表示されるカテゴリページもindex.htmlがついていたので、トップページとカテゴリページをindex.htmlありで申し立てたんです。

現在、URLで検索すると、index.htmlありのページはインデックス削除されているのに対し、index.htmlなしのページは削除されていません。

下階層ページがごっそり削除されているというのに、なかなかしぶといですよね。

検索エンジンでは、index.htmlやwwwのあり・なしが別ページとして扱われますが、人の手による削除でも、同じページとして消してもらうことはできませんでした。

削除申請するときは、別ページとしてそれぞれのURLを書いた方が良いようです。
(「なし」で申し立てていたらどうだったんだろう?)

ちなみに、ウェブマスターツールの削除用ダッシュボードで、削除リクエストの履歴を見ることができます。(日付は、最初に削除リクエストを送信した日が表示されるようです)

まとめ

Googleの検索結果の下のほうに、著作権侵害を申し立てて受理されたときに表示されるメッセージを見たことがある人は多いと思います。以前よりも増えている印象ですね。

(↓こういうの)

「DMCAクレームを確認」のリンクをクリックすると、申請内容と申請者の氏名が表示されます。

悪質な嫌がらせ申請を防ぐためにも、氏名の公開くらいは仕方がないですが、できることなら穏やかにサイトを運営したいですね。